テレワークやクリエイティブ 現代のPCの使われ方にマッチしたASUSの最新モデル

ASUSは2022年8月4日、同社のWindows PC「Zenbookシリーズ」の最新モデル5機種を発表した。いずれのモデルも「テレワークの普及」「クリエイター用途」といった、ここ数年で変化してきた「PCの使われ方」にマッチしたモデルとなっている。

14インチのモバイルPCに高スペックプロセッサーを搭載

1998年に宇宙ミールステーションで使われた同社の「P6300」を記念した限定モデルである「ASUS Zenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZAS」。14インチのディスプレイ(2880×1800ドット/有機EL)を搭載し、本体サイズ約311.22(W)×221.18(D)×15.9〜17.6(H)mm、重量は約1.47g。日常的に持ち運んで使えるギリギリのサイズ感に仕上がっていながらも、プロセッサーは第12世代インテル Core i9-12900Hを搭載している。

インテルのプロセッサーで型番に「H」がつくのは、大型のゲーミングノートPCなどに採用されるハイパフォーマンスモデル。これをモバイル向けの本体サイズに搭載しているため、機動性とパワフルさを兼ね備えている

グラフィックスはCPU内蔵のインテル Iris Xeで、dGPUは非搭載のため3Dゲームなどには物足りないものの、ちょっとした動画の編集やエミュレーター環境も必要なプログラミングといった、マシンパワーが必要なユーザーの要求に応えたモデルといえる。

記念限定モデルということで、各所のギミックもこだわっており、ディスプレイの背面になる天板部分には、256×64ドット表示の3.5型モノクロ有機ELディスプレイ「ZenVision」を搭載。日時やバッテリー残量のほか、任意のテキストやQRコードの表示が可能となっている。希望小売価格は26万9800円(税込)。

傾くキーボードとダイヤルコントローラーで快適なクリエイティブ環境

16インチ4K有機ELパネルと大型のディスプレイを搭載。プロセッサーには第12世代インテル Core i7-12700H、グラフィックスもNVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPUを採用した、ハイスペックなクリエイター向けPCである「ASUS Zenbook Pro 16X OLED UX7602ZM」。

特徴は本体を開くとキーボードがせり上がってくる「チルト式キーボード」の採用。約7度に傾くことで、長時間タイピングしていても疲れにくいデザインになっている。また傾斜によって開く部分を吸気口とすることで、冷却用のエアフローの効果がアップ。ハイパフォーマンスなプロセッサーやGPUは冷却効果が低いと性能を引き出せないため、理にかなった設計といえる。

さらに、ダイヤルコントローラーの「ASUS Dial」を搭載。Adobe製品など対応するソフトは限られるものの、たとえば動画編集時のタイムライン操作や、画像編集時のフィルター効果の調整といった、クリエイターがよく行う作業をダイヤルで直感的に操作できるのがポイント。

前モデルまではダイヤル部分も物理機構だったが、今モデルではタッチ式に変更。さらに前モデルではテンキーもあったため、ホームポジションだとタッチパッドの位置がずれるという問題があった。それが今モデルでは改良されおり、テンキーを廃しタッチパッドをテンキーとして使える機能を装備。タッチパッドとキーボード、そしてASUS Dialが使いやすい位置に配置されている。希望小売価格は44万9800円(税込)。

セカンドディスプレイで作業効率アップ

メインのディスプレイのほか、キーボード側に12.7型液晶ディスプレイを搭載した、デュアルディスプレイ仕様の「Zenbook Pro 14 Duoシリーズ」の最新モデル「ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402」。上位モデルはプロセッサーにはCore i9-12900H、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUを搭載しており、動画編集や3Dコンテンツ作成といった、ハイスペックな作業を行うクリエイター向けの仕様になっている。

「ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402」は、キーボード側のセカンドディスプレイが使用時には約12度リフトアップ。「ASUS Zenbook Pro 16X OLED UX7602ZM」と同じように効率の良いエアフローが実現しており、ハイスペックなプロセッサーとGPUの性能を十分に引き出せる。

単体でマルチウインドーが利用できるため、クリエイターならソフトのタブやコントローラーといったパネルを表示して、画面を広く使える。またビジネス用途なら、オンライン会議中の資料をサブディスプレイに配置といった使い方も可能。

本体重量が1.75kgで、バッテリー使用時の駆動時間は約5.1時間モバイルで使用するにはやや厳しいが、持ち運ぶ機会はそこまで多くなく、テレワークで自宅作業などが多いというユーザーにはオススメだ。上位モデルUX8402ZEは希望小売価格は39万9800円(税込)、UX8402ZAは32万9800円(税込)。

拡張性の高さと小型ACアダプターで使いやすいモバイルPCに

これまでのモバイルPCというと、営業などの職種でカフェや移動中の列車内といった場所での作業がメインだったが、昨今はテレワークの普及で、これまでオフィスで作業していた職種の人が、自宅で作業を行うといったケースも多い。

そのため、作業場所によって周辺機器を活用し利用環境を変えるというユーザーも増えている。たとえば、自宅では大型のディスプレイやキーボードを接続するが、出社日のオフィスでは、PCのみで使うといった具合だ。

そのためのPCには「モビリティ」と「拡張性」がポイントとなるが「ASUS Zenbook S 13 OLED UM5302TA」は両方を兼ね備えた設計になっている。プロセッサーは上位モデルにはAMDのRyzen 7 6800Uを搭載。ディスプレイは13.3インチ(2880×1800ドット)の有機ELパネルで、タッチ操作にも対応ながら、重量は約1.1kgとモバイルで利用できるラインをクリアしている。

またACアダプターも小型化されており、付属の「Ultra Mini Universal Adapter」は65Wと高出力対応ながら、プラグ部分を入れても約102gとコンパクト。ACアダプターを持ち歩いても苦にならないサイズだ。

USBはType-Cを3ポート搭載。左に1ポート、右に2ポートという配置で、どのポートでも充電や映像出力に対応しており、キーボードや外部ディスプレイを接続して使う際にレイアウトがしやすい。希望小売価格は18万9800円(税込)〜。

360度回転タイプながら1.12kgの軽量モデル

こちらは第12世代インテル Core i7-1260Pを搭載したモデルで、ヒンジが360度回転するフリップタイプの「ASUS Zenbook S 13 Flip OLED UP5302ZA」。一般的なクラムシェルの形状だけでなく、テントスタイルや360度回転させてタブレットにもなる。そのため、オフィスや自宅、カフェ、移動中の列車内など、使用する場所にとらわれず、利用シーンに合わせた使い方ができる。

こちらのモデルもType-Cポートを左側に1つ、右側に2つ装備しており、周辺機器のレイアウトがしやすい。またmicroSDカードリーダーも搭載しているので、デジカメなどのデータを読み込む際に、アダプターなどは不要だ。希望小売価格は28万9800円(税込)。

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