Lenovo(ThinkPad)ノートPCが充電できない原因や対処法5選を解説!

LenovoのノートPCを使っていると、急に充電ができなくなってしまうことがまれにあります。「外での仕事ができない!」と困っている人もいるかもしれません。そこで、Lenovo製品に共通する、ノートPCが充電できなくなる原因と自分でできる対処法について紹介します。また、修理を依頼するときにかかる費用や流れについても徹底解説します

ノートPCが充電できないときは、いくつかの原因が考えられます。ここでは、LenovoのノートPCが充電できない主な原因3つとその症状について紹介します。まずは手元のPCの状態と比べてみて、原因を特定する手掛かりにしましょう。

電源の接続不良

最初に考えられる原因は、電源の接続不良です。ノートPCへの充電には、通常ACアダプターを使います。ACアダプターはPCへ電源を供給するためのものなので、きちんと接続されていなければ充電できません。電源の接続不良があるとやがてPCの動作に必要な電圧が得られない状態になってしまい、電源が入らなくなってしまうので注意が必要です。単純に、ケーブルがPCに接続されていなかったというケースもあります。

接続不良になっていないかどうかを見分けるには、ノートPCの電源ランプをチェックしてみましょう。電源ランプは、充電中にオレンジ色に点灯するのが正常な動作です。また、実際に電源が供給されているときにしか点灯しません。そのため、充電が完了していないにもかかわらず電源ランプが消えたままになっている場合は、ACアダプターの接続不良が疑われます。

バッテリーの接続不良

2つ目に考えられる原因は、ノートPCバッテリーの接続不良です。ACアダプターはしっかり接続されているものの、電源ランプが点滅を繰り返し、充電ができないといったケースがこれにあてはまります。特にバッテリーを着脱可能なモデルの場合は、本体とバッテリーパックとの間の接続不良が疑われます。この部分に接続不良があると、ACアダプターから本体までは電源が供給できていても、充電できなくなるのです。

バッテリーパックは、普段は意識する必要のないパーツです。しかし、ノートPCは持ち運んで使うことも多いので、知らないうちにホコリなどがたまって接続不良を起こすケースもあります。自分のPCがバッテリーパックを取り外せるタイプかどうか知らないという人は、取扱説明書などでノートPCバッテリーの位置や取り外し方を確認しておくとよいでしょう。

ノートPCの帯電

3つ目に考えられる原因は、PC本体の帯電です。充電ができなくなってしまった場合でも、ACアダプターが繋がっていればPCの電源は入るのが通常です。しかし、電源ボタンを押してもまったく反応がなかったり、起動はできても動作が不安定になったりするケースもあります。このような症状がみられるときは、帯電が原因だと考えられます。

帯電とは、PC内部の基板にあるコンデンサーという電子部品に電気が溜まったままになってしまう現象のことです。PCの基板はとてもデリケートなので、急に大きな電流が流れると故障してしまいます。そのため、普段はコンデンサーによって電流をセーブすることで故障を防いでいます。しかし、帯電しているとセーブ機能が働いたままの状態になり、必要な電気がPC内に行き渡らなくなるのです。帯電はPCを長時間使用したときなどに起こりますが、シャットダウンしていても電源に繋いだまま放置していると発生する場合があります。なお、この症状は一時的なものであり、故障ではありません。

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自分でできる対処法5選

LenovoのノートPCに充電ができなくなったからといって、必ずしも故障が原因とは限りません。故障ではないのだとすれば、PCを修理に出さなくてもある程度自分で対処できるので試してみましょう。ここからは、症状を確認しながら自力で対処する方法について紹介します。

接続の確認

まずは、電源ケーブルやACアダプターがしっかり接続されているかどうかの確認です。本体の電源ランプが消えたままのときは、接続不良の可能性があります。本体側とコンセント側のケーブルを一旦抜き、再度挿し込んで確認しましょう。ACアダプターの種類によっては、四角いボックス状の部分にもケーブルを外せる箇所があるかもしれません。その場合は、一度すべてのケーブル抜いてから、しっかりと接続し直します。

延長コードやテーブルタップを使用しているときは、念のため壁にあるコンセントに直接つないで充電できるようになるかどうか確認しましょう。ほかの機器への電源の分散や延長コード自体の劣化によって、PCの起動や充電をするのに必要な電圧が確保できないことも考えられるためです。接続不良が原因だった場合は、以上の操作でパソコン本体に電源が供給されるようになり、電源ランプがオレンジ色に点灯します。

放電

PCの帯電が疑われる場合は、放電を行ってみましょう。放電とは、PC内部に溜まった余計な電気を抜く作業のことです。放電を行う際には、自分の体に溜まった静電気を事前に取り除いておくことをおすすめします。金属製のものなどに手を触れて、静電気を体の外へ逃がしておきましょう。放電作業の手順は、次の通りです。

最初に、PCの電源を切ります。起動中のソフトなどがあればすべて終了し、DVDなどのディスクやUSBメモリ、SDカードなどが挿入されている場合は取り出します。

次に、電源メニューから「シャットダウン」を選び、PC本体の電源が切れるのを待ちましょう。このとき、スリープ状態にするだけでは放電できません。電源は完全にオフにする必要があります。

電源が切れたらACアダプターを抜き、接続されている周辺機器やLANケーブルなどがあればすべて取り外します。

バッテリーが脱可能なモデルの場合は、取扱説明書に記載された手順に従ってノートPCバッテリーパックも取り外しましょう。

本体に何も接続されていない状態になったら、そのまま手を触れずに1分以上放置します。

これで、PC内部に溜まった電気の放電は完了です。

放電した後はバッテリーパックとACアダプターのみを取り付け、電源を入れて動作を確認してみましょう。

帯電が原因だった場合は、以上の操作でPC本体の動作が安定し、充電できるようになる可能性があります。

保全モードのオフ

まったく充電できないわけではなく、フル充電される前に止まってしまうという症状の場合は、保全モードがオンになっているのかもしれません。保全モードとは、LenovoのノートPCに備わっている機能のひとつで、LenovoのノートPCバッテリーへの充電を55〜60%に制限するものです。バッテリーには、100%まで充電してから使うサイクルを繰り返すと寿命が縮むという性質があるため、制限を設けることで寿命を最大化しているのです。保全モードがオンになっているのであれば、フル充電できないのは正しい動作だということになります。

とはいえ、ノートPCを持ち歩いて使うことが多い人にとっては、フル充電できたほうが嬉しい面もあるでしょう。そのため、LenovoのノートPCの保全モードはオフに設定することもできるようになっています。設定の変更には、「Lenovo Settings」(Windows 10の場合は「Lenovo Vantege」)というアプリが必要です。手元のPCにインストールされていない場合は、Lenovoの公式サイトからダウンロードすれば使えるようになります。

バッテリーの再装着

ACアダプターをつなぐと本体の電源ランプがオレンジ色で点滅を繰り返すときは、バッテリーが接続不良になっているのかもしれません。バッテリーパックを着脱可能なモデルの場合は、次の手順で接続を確認しましょう。

まず、取扱説明書に記載された手順に従ってバッテリーパックを取り外します。

ホコリなどが付着していないかどうか確認し、汚れていた場合は掃除します。

次に、きれいになったバッテリーパックを再び装着し、もう一度ACアダプターで電源に接続してみましょう。バッテリーの接続不良が原因だった場合は、電源ランプがオレンジ色に点灯して充電できるようになる可能性があります。

上記の手順を行っても改善しない場合は、バッテリーパックの取り外しと再装着を数回試してみてください。接続不良が解消されて、充電できるようになるケースもあります。

バッテリーのリフレッシュ

バッテリーには寿命があります。充電を繰り返すうちに、少しずつ劣化して性能が落ちていくのは避けられないことです。充電回数だけでなく、熱などの要因によって本来よりも早く劣化が進んでしまうケースもあります。しかし、劣化したバッテリーでも「リフレッシュ」と呼ばれる処理をすることによって、性能をある程度取り戻せる可能性があります。

LenovoのノートPCでは、診断ツールというアプリで各種ハードウェアの不具合を調査することが可能です。LenovoのノートPCバッテリーもこのアプリの調査対象になっており、リフレッシュも行えるようになっています。いくら充電してもすぐにバッテリー切れになってしまうという場合には、診断ツールによるリフレッシュを試してみるとよいでしょう。

ノートPCのバッテリー交換にかかる費用

ノートPCに充電できない原因がバッテリーの寿命だった場合は、バッテリーパックを新しいものに交換する必要があります。バッテリーパックはメーカー純正品では8,000〜20,000円、互換製品なら2,000〜3,000円ほどが相場になっています。互換製品とは、どのメーカーのPCにも対応できるバッテリーのことです。一般的に、メーカー純正品よりも互換製品のほうが安価で入手できます。実際の費用は、交換作業を自分で行うかどうかによっても変わってきます。

バッテリーパックを着脱可能なモデルを使用しているなら、自分でも問題なく交換できるでしょう。簡単には着脱できないモデルの場合は、専用の工具などを使ってPCのカバーを開け、内部の部品に直接触れなければなりません。そのため、ある程度ハードウェアに関する知識や技術がなければ、交換作業中にかえって故障箇所を増やしてしまうリスクもあります。自分で行うのが難しいと感じたら、無理をせずメーカー修理に出すか、修理会社などのプロに依頼するのがおすすめです。修理を依頼してバッテリーパックを交換してもらう場合の費用は、往復の送料込みで16,000〜27,000円程度が相場になっています。

ノートPCのバッテリー交換時期の目安

バッテリーの寿命は、おおよそ2〜3年といわれています。ただし、バッテリーの性能は徐々に落ちていくものなので、寿命がきたら突然使えなくなるというわけではありません。また、性能が劣化するスピードは充電の頻度や利用環境によっても変わります。使い方次第では公式の寿命より長持ちすることもあれば、思ったより早く劣化してしまうこともあります。なお、寿命を過ぎたバッテリーは、故障によって充電ができなくなるなどの不具合を起こしやすくなるという点には注意が必要です。

充電ができなくなったPCを使うには、ACアダプターで常に電源につないでおかなければなりません。しかし、それでは持ち運びやすいというノートPCの魅力も薄れてしまいます。故障のリスクを減らすためにも、寿命を迎えたノートPCバッテリーについては交換時期の検討をするのがおすすめです。バッテリーの劣化状況などを確認できるソフトもあるので、活用してみるのもよいでしょう。

修理をプロに任せるのも一つの対処法

記載の対処法を試してもLenovoのノートPCが充電できないようなら、バッテリー以外のパーツが故障してる可能性も考えられます。

パソコンを分解してノートPバッテリーやその他のパーツを交換すれば改善するかもしれませんが、ノートPC内部に触れるため、失敗すれば不具合が発生して起動しなくなり、ノートPCが使用できない状態になってしまう可能性があります。

自力の改善が難しいとお考えの場合はノートPCを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルはLenovo製ノートPCが充電できないトラブルのサポートが可能です

ノートパソコンの充電ができないときはあらゆる原因が考えられるので、焦らずに状況を確認して対処することが大切です。

自力での対応が難しい場合は、無理せずプロに依頼するのが安全です。

メーカーよりも修理会社のほうが対応が早く、安く済むケースもございます。

LenovoのノートPCバッテリー

が充電できなくてお困りの場合はぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。

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